シズヲ

ダラス・バイヤーズクラブのシズヲのレビュー・感想・評価

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)
4.6
エイズによって余命幾ばくもない男の物語を、ひたすら活力に満ち溢れた前向きな話として描いているのが好感。主役を演じるマシュー・マコノヒーと相棒役のジャレット・レトの演技と役作りが素晴らしい。

真っ当に善人だったとは言い切れないけど、だからこそ生きるために全力で駆け回る主人公の姿にグッと来る。ただ生きたいというシンプルな行動理念に基づき、大胆不敵に動く様が本当にパワーに満ちていた。終いにはその行動力をビジネスに転じさせ、自分が生きるために行っていた奔走が結果的に多くの患者を救ったというのが好き。そんな主人公も次第に心境が変化して人間的に成長し、されど根っこの芯は一貫してるという生々しい人間性が面白い。
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