ハリ

オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主のハリのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

死者を見ることが出来るオッド・トーマスが死者からのメッセージを受け取る。

死者が残した遺恨を受け取り死者の無念を晴らすことが出来るオッド・トーマス。未曾有の事態が起こる前触れである悪霊ボダッハが街に現れ、事前に防ぐ為に奮闘する。

ボダッハを街で目撃してしまい、オッド・トーマスは大虐殺が起こると察知しボダッハが取り付いていた人物を探るが既に殺害されていた。
大虐殺を企てていた犯人は実は警察官で、邪魔になりそうなオッド・トーマスを殺人犯として逮捕するためにあらゆる手を企てる。
オッド・トーマスはそれらを掻い潜り大虐殺を防ぐ為にショッピングモールで犯人達と交戦。数百人規模の犯行を未然に防ぐ事に成功するがその代償に恋人を失ってしまう。恋人の死から立ち直る事に時間は掛かったが前へ進む事を決心。恋人への弔いとして、これからも死者の声を聞くという自分の責務を果たす事を誓う。

オッド・トーマスという人物の素性、ボダッハの出現、大虐殺を防ぐ為の行動、と話が二転三転して目が話せない展開。わりと謎解きの様な要素もありファンタジーでありながらサスペンスでもある作品。

最後までオッド・トーマスの身を心配していた恋人が殺されてしまうという悲しい結末だが悲壮感に満ちた終わり方では無いのが良かった。
何が起こるか分からない、誰が何を起こすのか最後まで分からないというハラハラ感もあり見応えがあった。
個人的評価:良作
ハリ

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