大林宣彦監督の戦争三部作の二作目を鑑賞。
制作された順番を全く無視した鑑賞だったがこれで三部作全て観た。
他の二作同様、画の質感はとてもビデオ的で合成もチープ。しかし走馬灯のように次々と溢れ出る独特の映像、断片的だが熱量のある編集、その情報量はとても多く見応えがある。3時間近い上映時間だったが最後までとても引き付けられた。この映画は大林宣彦監督のまさに映像詩。
綾乃の死はとても考えさせられる。
綾乃の意志を受け止め、その綾乃を何十年と背負って生きたのは光男。その苦しさ…。覚悟を持って人と向き合う凄さ…。ふたりを追い込んだ戦争という背景、人を異常な思考に導く怖さも感じる。
亡くなる直前に精力的な戦争三部作を創られた大林宣彦監督、本当に凄い、尊敬です。