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モンティ・パイソン ある嘘つきの物語 グレアム・チャップマン自伝のtanziのレビュー・感想・評価

3.5
『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』を観て、フライングサーカスのBoxを引っ張り出してその流れで行き着いた『モンティ・パイソン ある嘘つきの物語 〜グレアム・チャップマン自伝〜』

これはモンティ・パイソンファンでも人を選ぶのかもしれない。
事前に知っておくべき条件が多すぎる。

いや、知ってるから偉いというつもりは毛頭なくて、むしろ知らずに観て面白いんかな?これ、というのが偽らざる感想。

自分はTVスケッチを久々観てもう笑えなくなったのが山のようにある事に気がついたので、ふとグレアムの当時の心境を知りたくなったんだけど、まぁ予想通りそんな甘いものでは決してなかった。

でもグレアムの声に多数のアニメを組み合わせた事は大正解だったと思う。
作風の違い自体がすなわちつなぎの様な役割を果たしており、パイソンズのリズムが別の形で表現されていたような気がした。

中でもグレアムの有名なスケッチ、1人プロレスをモチーフにアルコール依存症と自らを破壊尽くそうとする人の狂気を描いたのには、感服せざるを得ない。
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