タイレンジャー

処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビのタイレンジャーのレビュー・感想・評価

4.5
本作の素晴らしさは既に邦題に上手く要約されていると思います。

「ナチゾンビ」の部分は「ナチス」と「ゾンビ」という2大人気コンテンツを組み合わせるというアイディアで既に勝負あった感じがします。

ナチスもゾンビもそれぞれを題材とした映画が一体どれほど多数製作されているかって話ですよ。

不思議なことに両者ともに時代が経つにつれて製作本数が雪だるま式に増えていっている気がします。ナチスとゾンビはもはや「戦争」や「ホラー」というカテゴリーを飛び越えた一大人気ジャンルなのだと思います。

てなわけで、生ハムとメロンを組み合わせてみたらスゲー美味かった的な「ナチゾンビ」を誕生させたのが前作『処刑山 デッド卍スノウ』(2007)というわけです。僕は未見ですが。

そして7年ぶりの続編である本作ではナチゾンビに対抗しうる協力キャラを登場させて戦わせようというわけです。

キャラ立ちしたモンスターには好敵手をぶつけて「夢の対決」を仕込みたくなるのは『キングコング対ゴジラ』『フレディvsジェイソン』『エイリアンvsプレデター』と、まさに映画史が示す通り。

で、ナチゾンビに対抗しうるのは「ソビエトゾンビしかいねーだろ!」という発想がアタマ悪い感じで大好きです。それはまるで『キン肉マン』に例えるとブロッケンマン(ドイツ代表)とウォーズマン(旧ソ連代表)の対決のようなノリですよね。