このレビューはネタバレを含みます
処刑山-デッド・スノウ-の続編ですが、冒頭にダイジェスト的な説明があるので、本作だけでも十分ついていける。
私にとっては、初めて観たゾンビ映画。
そのためセオリーが分からないのですが、良い意味でめちゃくちゃ馬鹿らしかったです。
タイトルが一番の笑いどころで、期待どおりのナチvsソビエト。仲間や恋人を殺され、さらにナチゾンビの腕を移植されてしまった主人公マーティンが、ナチゾンビに対抗するために、ソビエトゾンビを蘇らせる!
ナチにはソビエトをぶつけよう! さらに共倒れしてくれたら最高!! という映画をノルウェーが作っているということに笑える。
グロテスクな描写が多々ですが、画面も明るく、作り物めいているので、ゴア表現ばかりのわりにはしんどくなかったです。
しかし人の死は軽く、遺体の扱いは散々で、不謹慎の連続。腸をぶん回したり、引っ張ったり、引きずりだす描写が多めです。
そして出てくる人物は全員ツッコミどころ多数のサイコパス。
しいていうなら想像していたゾンビ映画よりも、ゾンビが生き生きとしていて元気。「案外、ゾンビ映画のゾンビって活きがよいんだなぁ」と思いました。
特筆すべきストーリーもなく、感動的要素や、びっくりするところ、ハラハラとしたスリルを味わえるところもなく。ひたすらダラダラと観る作品です。
そもそも私がゾンビ映画というものに適正がないのかも? という気付き。