くわまんG

処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビのくわまんGのレビュー・感想・評価

4.5
あらすじ:気高きボンクラたちよ。フォースと共にあらんことを。

やっぱり僕らのトミー・ウィルコラ!もっと早く観ておけば…くぅ!愛と勇気のC級ゾンビスペクタクル戦争ラブコメアドベンチャー!☆

いやぁ本作品のゾンビはね、皆活き逝きしていて最高でした。「高HPの肉体を駆使して生前の無念晴らしまくれるだなんて…!」というわけで、思う存分殴り蹴り、切り刻み、えぐり締め上げ、投げ飛ばし引きちぎり、手足がもげたら棒を差し込み、内臓が吹き飛んだら藁を詰め込み、動かぬ肉塊となるまで叩き潰し合います。第二次関ヶ原の戦いは、ノルウェーのニュータウンにて絶賛開催中だったのです♪

それとねぇ、ドラマもしっかりしてるんですよ。個々の登場人物に背景があり着地点があり、感情移入できるんですわ。おかげで、「ナチス兵がゾンビになって復活したからソビエト兵をゾンビにしてぶつけた!」というキラーコンテンツと、泥まみれ肉弾アクションの価値が、跳ね上がってますよね。

ハゲ、オタク、オタサーの姫、そしてオカマ。これはね、どう足掻いたって主人公になれないヤツらの、ロード・オブ・ザ・リングなんですよ。まるで僕らな負け犬の彼らは、辛抱強く待っていたのです。自分たちが世界を救う日と、救った後のごほうびセッ○スを。「フォースと共にあらんことを…」が本家より刺さったのは、そんな理由かもしれません。紛うことなき傑作でした。