あんぱん

カール・ラガーフェルド スケッチで語る人生のあんぱんのレビュー・感想・評価

4.5
オープニングから引き込まれた
カールのサインがかっこよすぎ、ここだけ無限リピートしたいくらい好きだった


カールが思い出話をしながら、迷いのない線でサラサラッと描かれていくスケッチ達がどれも素敵だった
スケッチにshu uemuraのアイシャドウとチップで色を塗っていたのが衝撃だった
シュウのアイシャドウが欲しくなってしまう…


「"作る"は楽しいけど、"作った"は退屈」という言葉が印象的だった
スケッチを描いたそばから次々に捨てていっていたのがすごかったし、本当に"作った"に興味が無いんだなあと感心した


とにかく、カールの記憶力がすごかった
誰がこの時どんな服を着ていたか、色や形だけでなく素材まで覚えていてすごい
そういうところが "モードの帝王" なんだなあと改めて思った
特に、"同期"とも言える、イヴ・サンローランの格好をよく覚えていたところにグッときた


あと、エディ・スリマンのDior hommeを着たくなったからダイエットしたっていうエピソード、かわいすぎないですか?
エディが作る細身のスーツ、めちゃくちゃ格好いいよね、わかる… という感じでした
太ってたときに扇子を持ってたのは顔を隠すためだったっていうのもかわいいね


今まで、カール・ラガーフェルドは "息をするように問題発言をするヤバいおじいちゃん" だと思ってたけど、この映画を観て、案外かわいらしいところもあるんだ!とイメージが少し変わった

2019/1/18
コレクション前夜を観た
「FENDIはファッション界のローマ帝国」←つよい