またしても、池脇千鶴さんが抜群に良かったです。
この役は、池脇千鶴さん以外には演じることが出来なかったんじゃなかろうかと思わせられます。
見事です。
そして、菅田将暉さん。
序盤は、菅田将暉の無駄遣いでは??とすら思っていたのですが、中盤から納得。
なぜこの役が菅田将暉さんでなければならなかったのか、至極腑に落ちました。
そして綾野剛さん。
哀しみを纏って生きている諦観オーラの中にちょいちょい隠し切れない色気味が混じり合って、本来ならもっとキラキラした人生だって歩めた人だったろうに、、、と思わせられましたね。
タイトルも良いですよね。
「そこのみ」というのは、物理的な場所ではなく、「あなたといる時のみ」という、自分の心の居場所的な表現だと解釈しました。
世間一般的には社会の片隅で、日陰の下暮らしているように見えかねない人々も、その実、各々輝ける場所を持って生きているのかもしれない。勝手な偏見で、気の毒だとか、可哀想だなんて思ってはいけない、と感じた。
彼らは、しっかりと、彼らの人生を生きていた。
しっかりと、輝いていた。