茜

インド・オブ・ザ・デッドの茜のレビュー・感想・評価

インド・オブ・ザ・デッド(2013年製作の映画)
2.8
インド映画初のゾンビコメディらしい。
ジャケ写の「きっと、うまくいかねぇ!」にベタだけど笑ってしまった。

憎めない3バカトリオもいい味出してるんだけど、インド人ロシアンマフィアという不思議設定のボリスと、その部下ニコライが普通にかっこいい!
ボリスはチンピライキりおじさんかと思えば言動がちょいちょい可愛いし、とにかく強いし、その横に突っ立ってる屈強なニコライっていう図が妙に愛らしい。

新型ドラッグを試した奴らがゾンビ化するという設定もあり「クスリ、ダメ!」っていう警鐘なのかと思えばちょっと違う。
この新型ドラッグはロシア産で、実際にロシアで社会問題化したクロコダイルっていうドラッグがモチーフになってるらしい。
劇中歌の「ババの魔法の草~」っていうのは大麻の事で、ロシアのドラッグやるなら大麻を吸え!という斜め上な警鐘(と言えるのか…)だった。

自分の中でのインド映画はとにかく「歌って踊る」みたいなイメージなんだけど、この映画はそういうミュージカル的要素は殆どない。
でもBGMは映画の内容と結びつくような歌詞のキャッチ―な曲ばかりで、やはりこういう選曲センスがインドって独特だなぁと。
オチで出て来るゾンビの足止め方法は理屈的にいまいちピンと来ないけど、ギャグに振り切った作品だしまぁいっか!ってなる。

インド映画のポテンシャルだと、もっとお金かけたら更なる新境地に達した物凄いゾンビ映画が生まれそう…。
茜