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恐怖のまわり道のNのレビュー・感想・評価

恐怖のまわり道(1945年製作の映画)
3.6
長距離電話のカットが交換手から電線を伝ってLAに届くっていう繋ぎがおもしろい。
偶然警官に呼び止められてもそんなにハラハラさせられなかったり、『脅威の透明人間』では検問をあっさりすり抜けたりもしていたりするので、ウルマーはそんなにサスペンス演出がうまくないのではないか。というよりそこまで興味がない?
過剰なほど心情吐露するモノローグがB級感を醸し出していた。
ベラのキャラクターだったり台詞は魅力的。明らかに関わったらいけないタイプの人間なのに、同じ部屋で一夜を過ごすことになるってなったときの、あの絶対に超えたらヤバい一線がすぐそこにあるっていうシチュエーションはめちゃくちゃエロい。野球の例え話だったり、死がすぐそこにあるってことも踏まえてすげえ生の一瞬の煌めきを描いてるいい脚本だった。
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