かげたの

アバウト・タイム 愛おしい時間についてのかげたののレビュー・感想・評価

4.5
観る前はタイトルの画像からベタな恋愛ものかなと想像していた。
ただ評価の高い映画だったのでずっと気になっていた一本。

映画のジャンルを一文に表すなら、
「タイムトラベル家族愛教訓もの」
文字にするとだいぶチープな表現になってしまうけれど、人生における大切なことを教えてくれた。

まずタイムトラベルについて。
主人公の一族の男は、一定の年齢になるとタイムトラベルが使えるようになる。
自分の思い浮かべた過去の時間と現在を行き来できる能力で、機械等もいらず割と条件は緩め。
ただし自分の子供が生まれたあと、生まれる前の時間には戻れない。
タイムトラベルの絡む映画と聞いて、闇落ちや人格崩壊を予想する方も多いと思うが、安心のハッピーエンド。

次に家族愛について。
主人公はタイムトラベルの能力を自分のために使うほか、
家族に起きる出来事をよりよくするために使っていく。
そのなかで、辛いことから逃がすのではなく、自分自身で解決させなくてはいけないと知り、実践する。
その実践の仕方がスマートであったかい。

最後に教訓について。
映画のタイトルはアバウト・タイム。
中学生レベルの英語力で和訳するならば、時間とは。
主人公はタイムトラベルを繰り返して様々な経験をするとともに、父親との会話により時間の大切さを学んでいく。

時間が大切だ、なんてことはそれこそ中学生でも知っている。
それでも生活していく中で、ついつい忘れがち。
自分と、自分の大切な人と、自分と関わる全ての人の時間。
時間の大切さを意識すれば、毎日をもっと大事に楽しく過ごせるはず。

忘れた頃にまた観よう。