2014年公開
監督 ： リチャード・カーティス
＝＝＝
好きなように過去に戻れる不思議な能力を持つ一族の青年が、運命の恋を探すお話。
本当の価値は「やり直せないこと」に宿るという物語。確かに、この主人公は能力のおかげで生涯の伴侶と出会えたし、近しい人をピンチから救ったけど、途中でそれは、果てしなくキリがない塞翁が馬の螺旋を微調整し続けることになると気付いている気がする。エンディングで彼がいたった「幸せになるための秘訣」が何周も回ってたどり着いた分、重たい。何度もやり直せるとしても、そこに一度だけ価値があると思って向き合うことでしか見出せない、本当の意味は何か。父親との別れのシーンが泣けました。
コミカルでラブリーで、泣けるところもあるけどしんみりさせすぎず、うまいなあ監督。設定がロジック破綻してるけど、そこは目を瞑ろうと思います。
