アバウト・タイム 愛おしい時間についてのひのネタバレレビュー・内容・結末

ずっとマイリストには入れていたけど、15日でネトフリの配信が終了すると知り急遽鑑賞。

恋愛の話だと思っていたけどもっと広く深い話で、時間の使い方や人との向かい方、大切な人と過ごす時間について考え直させられる話だった。

タイムトラベルなんて非現実的なものだけど、タイムトラベルをしたことで"変わらないで欲しかった良かった出来事"まで変わってしまい、都合良く話が進まないのが妙に現実味があって良かった。決してタイムトラベルという夢の能力が良いものとして描かれていないところから、この映画の主旨がしっかり伝わってくる。

タイムトラベルのコツとして、

「1日を普通に過ごす。そして1日の終わりにタイムトラベルをして、同じ1日をもう一度同じように過ごしてみる。すると、"1回目"は緊張や不安で気づかなかった人生の素晴らしさに、"2回目"は気づける。」

というアドバイスが個人的にとても印象に残った。確かに良くないと思えた日でも、もう一度何が起こるかわかった状態で余裕を持って過ごしてみれば、細かな物事に尊さを感じてそんなに悪い日だったと思わないかもしれない。現実的にもう一度同じ日を繰り返すことはできないけど、これこそ理想的な生き方だと思った。

でもタイムトラベルものなので、過去を変えたのにその変えてしまった過去をなかったこととして元の状態戻すことができるのがよくわからなかった。過去を変えたことで一度子供を失って違う子と入れ替わってしまったのに、なぜ元の子に戻せるのかがいまいちわからず、そこに関しては引っかかりが残ってはいる。

内容自体最高だったけど、セリフが一つ一つ素敵だった。結局フラれて終わったけど、シャーロットへの2回目の告白(最終日に一度失敗して時間を戻してからの告白)も洒落てるなと思った。