木曜日31

アバウト・タイム 愛おしい時間についての木曜日31のレビュー・感想・評価

2.5
イギリスらしい皮肉めいた言葉表現(「大丈夫、ただ人生が終わっただけ」というところとか特に好き)とかロンドンのTube Station、街並みとかもたくさん出てきてすごくわくわくするし素敵なストーリーだけど、少しファンタジーすぎるというか、タイムトラベルができることでするするといいように人生が進み過ぎているように感じ、そして何も知らない奥さんや家族の笑顔が作られたもののように感じてしまいなんとなく虚しさを感じた。主人公がタイムトラベルができる能力について、その部分に悩んでいないことに少し違和感を感じた。
ある程度大人になった人にとっては、人生の奥深さみたいなものはもう少し違うもの、もう少し美しく感じられるものなんじゃないかと少し物足りないような気もした。でもたぶん、そこまでシリアスな目線で作られた映画でもないのだと思うから、そういった角度で観ればまたよかったのかもしれない。
お父さんとの多くを語らずもしっかりとした絆が見えるような関係や節々で流れる音楽はとてもよかった。