hirominmin

アバウト・タイム 愛おしい時間についてのhirominminのレビュー・感想・評価

4.0
映画のジャケットと相性があわなかったか、全く見る気がおこらず、長年横目で見ながら放置してました。ひょんなことから鑑賞することに。一言、「タイムトラベル」をキーワードに人生について考える映画。時間の流れや、あの日、あの時、あの場所で・・・みたいなことが、、日々の些細な小さな出来事が、、数年後、数十年後、死ぬまでの自分の人生を決めているのだと教えてくれる。それと、毎日が満たされていれば、過去を振り返り思考の中でさえもタイムトラベルは必要なくなるのだ、ということが見たらわかる(本当にそうかは不明だけど)。色々考えるけど、全体をとおして幸せな気持ちになれる映画。

新しい家族が増える。
それはパパとの一生の別れを意味する。
二人で海辺へタイムトラベル。
はしゃいで、手をつないで、よりそって、親子で。

時間って見えないけど確実に存在して、しかし儚くも生まれては消えていくもの。1秒過ぎれば二度と味わえないかけがえないのないもの。
それが大事な人との時間であれば尚更であろう。
親子の最後の時間、泣くだけでなく、考えさせられることがありまくったシーンでした。


他に見るべきは、メアリーの笑顔!笑顔!笑顔!
いつも(?)イケイケ役のレイチェルがあまり冴えない普通の女の子役(メアリー)をしているのが、かなり好感が持てる。いつもより可愛いくて可愛いくて。レイチェルの笑顔が忘れられなくて、あの笑顔を見たくて何度も見たくなる。(ということは冴えてるのか?)あの笑顔を見るだけでも見る価値があると思う。(ジャケットの笑顔とは全く別物です。) メアリーみたいな子がいたら、好きになるかもな~と思ってしまう…笑 女の子だけどレディで、か弱そうに見えてもちゃんと自分を持ってて、芯がある(ただのバカじゃない)。

なお、パパが超最高。パパに恋しそう。

総じて、ハッピーを感じられる映画。見終わって、気持ちがよかったのは確か。
みんないつかは最高に幸せになれたらいいね。

自分の結婚式もこの映画みたいに、と思う。
当日の天気は雨でも大雨でもいい。野外で少し豪華なホームパーティみたいに。信頼のおける仲間だけを集めてハートフルに。ハートフル、これが一番大事。

豪華な一流ホテルやドーム付属ホテルなど全て何から何まで最初から出来上がってて、流行りに乗っかりすぎてて、人工的なものよりもここでのそれがいい。そもそもチューブトップのWDなんてセンスなさすぎてごめんだし。誰かに作られていて、既に綺麗すぎるものは人工甘味料と共通するものを感じざるを得なくって気分悪く感じてしまうから。

こんなふうに関係ない相反することを考えてしまうのも、この映画のすごいところかな。映画を通して、何よりも心が通じている人やそんな人間関係しかもうこの先はいらないやって改めて強く感じちゃった。

どうしてかは不明なんだけれども、いや恋愛映画だからかもしれない。
昔の色々を思い出してしまって、いろんなキャストに自分を含めた色々な人をあてはめてしまう。だから時に苦しくなることもある。
でもそれら全ては人生の糧にはなっても、あれもこれも私を「幸せ」にするものでは全くなかったなぁとも再確認したりして。全ては運命なんてものではなく、各人の日々の決断のうえに未来はあり、それは耐震装置のように常にその時その時の様子に沿うように揺れ動いているものだ、とも感じた。

うまくは言えないが、映画が放つシンプルなメッセージ以上のものを感じることができた。恋愛というより身近で心に訴えるものだからこそだと思う。
hirominmin

hirominmin