なるみー

アバウト・タイム 愛おしい時間についてのなるみーのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

よくあるタイムリープモノとは異なり、起承転結も緩やかで大きな起点があるわけではないが、その中で上手くSF要素を用いて現実の恋愛から生や死までテーマを拡張するストーリーは圧巻であった。

息子が父の余命宣告を聞いた際
「この会話は以前したか?」という質問の後肯定し親子で抱き合うシーンが、未来の命と、過去の命を天秤にかける瞬間として、"過去ではなく、今を生きる"という主題を最も強く感じ、作中最も心を動かされた。