SUPERxSNICKERS

LEGO(R) ムービーのSUPERxSNICKERSのレビュー・感想・評価

LEGO(R) ムービー(2014年製作の映画)
4.8
『トイ・ストーリーなんてクソ喰らえだ!』と言いたくなるほど見事なラストに心が震えた。
誰もが知るLEGOの世界をモチーフにした物語なのだが、ラストには驚くべき展開が待っている。
近年、LEGOにもプロ化が進み、とてつもないアート作品を生み出すプロLEGO師、またはセミプロレベルの凄い人達の活躍が様々な雑誌やTVで特集を組まれている。
LEGOという知育玩具にアートという側面を照らす事で全く違うアプローチからブランドPRをする事に役立つが、これは諸刃の剣でもあり、肝心の子供達から離れられてしまう可能性も否定出来ない。
何にでもあるよね、間口を広めるつもりが単なるふるいにかけてただけだった、的な事。
そんな現状に大胆な形で道を示したのが本作だ。
事実、本作は公開年には本国アメリカで年間興行成績TOP5に入る検討を見せている。
当時は『アメリカ人は本当にLEGO好きだなー』て感じだったが今は違う。
この作品は何かを始める時に持っていた気持ちと、それを続ける事で無意識に生まれてしまった『差』を綺麗に取り除く見事な作品となっている。
これぞ大人も子供も楽しめる大傑作だ。