ShoheiWada

はなしかわってのShoheiWadaのネタバレレビュー・内容・結末

はなしかわって(2011年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

2015/8/5
はなしかわって Meanwhile

ネタバレ5%
めちゃくちゃオススメ。
短くまとめたので、まだ見てない方も読んでみてください。

久しぶりに素敵な映画を見ました。
アメリを初めて見たときと同じくらいの感動。

好き嫌いが真っ二つに別れる映画です。
なぜなら、何も起こらない。めちゃくちゃありきたりで普通な日常をシンプルに写しているだけだから。
そこに、めちゃくちゃ美しいとは言えないけど、NYの風景が綺麗に立ち並んでんいるから。

映画として、普通は最悪だけど、
普通の話をここまで堂々と、荘厳に、美しく、されると、感動する。

主人公は中年オヤジのジョセフ。
自称ドラマー、小説家、輸入屋、修理屋、なんでも器用にこなすが、ピカイチの生活はできていない。
街で困ってる人を見たら助けなくてはいられない。心優しいジョセフはそんな自分の人生を愛してる。

1時間にも満たない映画ですが、内容としては3時間くらいあるように感じられました。
それは、映ってないところも、きっとジョセフならこうしているだろうな、あーしているだろうなと想像できてしまうし、してしまうからです。

内容は決して明るい喜劇ではなく、
ジョセフみたいなその日暮らしの生活はしたくないなと思うのが普通だと思います。
でも、ジョセフがそんな生活を愛してるのが分かるので、こんな風に生きてみたいなとも感じました。

きっと、この監督の映画は、素敵なのばっかりだろうな。

4年間同じ服を着ているジョセフは、オシャレに無頓着なのか?

オシャレです。すごく。

こだわりがありすぎる。ルパンや次元がいつも同じ服のように、ジョセフにはジョセフの服があるんです。

その日暮らしのジョセフは貧乏なのか?

違います。沢山の貯金があります。

ただ手違いで口座が凍結しただけです。
ジョセフらしい。こういう人います。

どこにでもいそうで、なかなかいない、
そんな素敵なジョセフおじさんの2日間とそんなジョセフを包み込むNYのお話。
ShoheiWada

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