真実を求め旅に出たシッダールタ(後のブッダ)は、様々な人物との出会いと別れを繰り返し、幼いころに出会ったタッタとの再会を果たした。タッタは大国コーサラに母と姉を殺されたため、シッダールタに王国に戻り復讐を遂げてほしいと願っていた。だがシッダールタは過酷な苦行に身を委ね、ひたすら進むべき道を求めるのだった。一方コーサラ国のルリ王子は、シッダールタの故郷であるシャカ国を侵略しようと動き出していた。手塚治虫の漫画「ブッタ」をアニメ映画化した第２作。今回はブッタが悟りを開くまでを、描く。苦行に励んでも悟りに届かなかったシッダールタが、自分の運命を受け入れるアッサジを見て万物が縁で繋がっていることを悟る中で悟っていく展開、奴隷の出である母に辛くあたるルリ王子のエピソードも心にくるものがあるし、シッダールタの悟りを丁寧に描いた第２作でした。
