父親が守り続けたもの。儚い儚いローソクの灯り。ごまかしに満ち満ちてそれでも守り続けると決意した時に、外光に晒され、彼に待ち受ける過酷な試練を切り取るその刹那、画面はフリーズする。なんとも恐ろしい傑作…
>>続きを読む戯曲のような作品。8年前に失踪した息子の突然の帰宅と、家族の中に流れる不穏な空気。
あんなバカ息子に言われ放題、好き放題にされて、それでいいのか!?年老いた父に対する余りにもひどい仕打ち。あったま…
シベリウスのヴァイオリン協奏曲の冒頭に期待高まる。密室での会話劇は重厚。ジャンヌモローと聞くだけで心ときめく。人としての誇り、魂の苦しみ。難しいと思われがちなこんな映画もたまにはいい。監督はつい何日…
>>続きを読む息子不在に悲しみながらも、家族で慎ましく暮らしている。その暮らしぶりは小さな灯り。互いを思いやっている。
息子が突然帰ってきたことで、それは崩れる。
だけど、思いやりはもはや狂気的になっている。
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