ぬーたん

ジョバンニの島のぬーたんのレビュー・感想・評価

ジョバンニの島(2014年製作の映画)
4.0
ジョバンニというタイトルからして『銀河鉄道の夜』をモチーフにしている?と興味が湧いた。宮沢賢治のファン。小3からなんでファン歴はしこたま長いぜ!しかも北方領土が舞台というのは北海道民として観なきゃいかんばい!と何故か九州弁で叫ぶ。BS放映は、2018年に小樽の小学6年生の上映会に主人公のモデルである得能宏さんを迎えるという、ドキュメンタリーを作品の前後に加えた特別版。
太平洋戦争末期の1945年の色丹島が舞台。戦時中でなく、終戦後にソ連兵が上陸するところから始まる。
久々のアニメだが、アニメは画風が合わないとつらいので絵を選ぶが正直この絵はあまり得意でない感じ。ただ、銀河鉄道がセリフだけでなく、絵でも何回も登場し、とても綺麗に描かれていること、人物はクレヨンしんちゃんっぽくて好きではないが、背景や風景や色彩などが、個性的かつ魅力的でそこは好きだった。
ジョバンニから命名された純平は10歳位。終戦時だいたい同じ位の歳だった我が母と被る。母は80代で健在だが戦時中の話はあまりしたがらない。
この人物のモデルの得能さんは2018年当時は83歳だが、イケメンで若々しくシャキッとしている。苦労をそこに感じさせない。
弟はカンパネルラから命名された寛太。7歳位。まだ小さく親を必要とする年齢でわがままにも感じるが、仕方ない言動かもしれない。
この兄弟が、賢治と妹のとし子の2人の姿に重なる。だから泣けるよ。
ソ連兵の子供との交流。カチューシャと夕焼け小焼け♫初恋。子供は純真だ。大人の争いや強欲に振り回されるのが可哀想で仕方ない。
いつ死んでもおかしくない状況の中で、懸命に生き、父に会いに行く兄弟の熱い想い。その姿をただ見つめるしかない。
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』の描写に加点。
2人の兄弟愛に加点。孫(男の子2人)を思い出し加点。
北海道に加点。加点し続けたら4点超えたよ。
音楽はさだまさし。
生きてさえいれば、生きてさえいれば、なんとかなる。いつか悲しみも思い出として懐かしめる。仲間にも会える。分かち合える。
失ったものと得たもの。死と生の中。
※おやつは、やみつきしみかりせん。これはヤバい。止まらない!今日は桜の紅茶と。
※夕飯は、外食でうなぎ!息子の誕生日を前倒して。うな重がめちゃめちゃ美味しかった!
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