あんがすざろっく

ジョバンニの島のあんがすざろっくのレビュー・感想・評価

ジョバンニの島(2014年製作の映画)
4.2
下書きをしたまま、ずっと放ったらかしにしてしまっていた…
ここ二週間ぐらいハイペースでレビューをあげてこれたけど、下書きも消化できていて、これから少しずつペースダウンしていくと思います。
ふい〜。




以前夜中にテレビで放送してて、途中から見たらとても素晴らしかったので、レンタルで探してたんです。
近所のTSUTAYAには何処にも置いておらず、職場近くのGEOで見つけて小躍りしました。


戦時下の色丹島を舞台に、ソ連軍の進駐と、翻弄される島の人々の姿を、幼い兄弟の視点で描いた作品です。
タイトルで気付かれる方もいるかも知れませんが、宮沢賢治氏の銀河鉄道の夜がモチーフの一つになっています。

大人の思惑や戦争の勝敗とは関係なく、お互いの距離を縮めていく日ソの子供達の姿が素晴らしいです。
夕焼け小焼けを歌うシーンで落涙。

大人より子供達の方が、よっぽど大人だと思うよ。


戦争の是非ではなく、主人公の兄弟がソ連の少女や、父や祖父、叔父さんとの繋がりの中で学ぶこと、なかなか知ることのなかった北方領土の過去に触れることのできる作品です。
決して楽しい作品ではないですが、銀河鉄道の夜が物語に絡んでくることで、ファンタジーの要素も含んでいます。

2014年だから、比較的新しい作品ですが、地味故にあまり知られてない作品なんでしょうか。
しかし、見終わってからキャストを見たら、何気に豪華でビックリ。これはキャスト知らないで見た方がいいかもです。
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