やっく

ジョバンニの島のやっくのレビュー・感想・評価

ジョバンニの島(2014年製作の映画)
3.7
2014.02.10 完成披露試写会にて。
戦後の色丹島でロシア(ソ連)に島を奪われ、肩身の狭い思いをしながらも強く、明るく生きようとする家族の話。
それを軸におき、宮沢賢治の銀河鉄道の夜を絡めたアニメーション作品です。
色丹島内で追いやられ、やがて家族は離れ離れになり、反逆したものは殺され、ソ連や樺太へ送られて行く。当時あったことを実話に基づき描いたとあって、話にリアリティはあったと思います。
ただ、辛いだけではなく、そんな時代でも子供達は明るく。戦争の勝ち負けや国籍関係なく二つの国の子供達が一緒に遊んだり、お互いの歌を歌ったりするシーンはグッとくるものがありました。
ラストシーンは思わず涙が流れました。
お子さんや恋人と行くのにイイ映画だと思います。
やっく

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