1945 年春。北方四島のひとつ、色丹島。ここに、父の辰夫、漁師である祖父の源三とともに暮らす 10歳の兄・純平と 7歳の弟・寛太がいた。2 人の名は、 宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のジョバンニとカンパネルラから名付けられた。亡き母が大好きだった物語で、父はいつも二 人に朗読させていた。しかし、そんな穏やかな日々は終戦によって大きな変化を迎える。砲声を鳴り響かせながらあらわれたソ連の戦艦。島民の財産は容赦なく奪い取られ、 重要な産業である漁も禁止に。そんな中、純平と寛太はひょんなことかたターニャという美しい少女と知り合い、親交を深めていく。ある日、いつものように遊んでいた 3 人は、山の奥に隠された日本軍の膨大な物資を、 辰夫が密かに運び出している場面を目撃してしまう。それがきっかけとなりシベリアの収容所へと送られてしまった父。残された一家にも日本本土への強制帰還命令が下り、純平と寛太は本土への中継地である樺太へと運ばれてしまう。辛く苦しい樺太での生活に純平も寛太も弱りきり、もはや限界を迎えるのは時間の問題。そこに辰夫の居場所が判明する。「お父さんのところへ行く。ぜったい行く」切実な想いに突き動かされた兄弟 2 人の行く末は果たして―。
日中戦争下、ソ連と満州の国境近くに勤労動員として送られた新京第一中学校の生徒たち。昭和20 年8 月、ソ 連軍の爆撃が降り注ぐ中、ソ満国境に取り残され、過酷を極める必死の逃避行が始まった…
>>続きを読む昭和18年。沖縄ではまだ戦争の影は薄く、沖縄師範女子部の和子らは運動会を楽しんでいた。しかし、昭和19年になると戦局は悪化。やがて米軍グラマン機による空襲が那覇を連日襲い、和子ら女子学生は…
>>続きを読む2018年、駆け出しTVディレクターの桜子(阿部純子)は、ロシア兵墓 地の取材を皮切りにロシアに行くことが決定していたが、興味を持てずにいた。しかし祖母(山本陽子)から自身のルーツがロシア…
>>続きを読む1940年から始まったソ連による弾圧は、多くのエストニア人がナチス・ドイツに身を寄せるきっかけとなり、カールもその1人だった。一方、同じエストニア人のヨギはソ連赤軍の上級軍曹であった。そん…
>>続きを読む1944年、太平洋戦争末期、玉砕の島・サイパン。大場栄大尉は47人の仲間の兵士たちと共に16カ月の間、敵に立ち向かい、多くの民間人を守り抜いた。彼の誇り高き魂が、味方の日本人だけでなく敵側…
>>続きを読む日本統治下の大韓帝国。初代皇帝・高宗の娘、徳恵翁主は政略に巻き込まれ、わずか13歳で日本へ留学させられる。祖国を思いながら月日は流れ、成長した彼女の前に幼なじみのキム・ジャンハンが現れた。…
>>続きを読む太平洋戦争における唯一の国内戦であり、多大な犠牲者を生んだ沖縄決戦。敗色濃厚な日本軍は、連合軍の侵攻を沖縄で食い止めるべく大量の兵力を注ぎ込んだ。しかし沖縄の精鋭たちでもアメリカ軍を止める…
>>続きを読む現代のオランダ・アムステルダム。激しい嵐の夜、博物館に保管されているオリジナル版「アンネの日記」に異変が起きた。突然、文字がクルクルと動き始めて、キティーが姿を現したのだ!時空を飛び越えた…
>>続きを読む©JAME