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ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅のcookieのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

モンタナ州ビリングスからネブラスカ州リンカーンを目指す、モノクロでとても地味ながら心に沁みるロードムービー🚗💨

父が歩いてでも向かいたい理由がとてもユニーク。そういえば、昔はあの類のダイレクトメールが家にも届いてたっけ✉️

父の気が済むまでと、ラシュモア山観光もしつつ、心優しい次男が付き合う旅。
寡黙で酒浸りの父と、批判してばかりの毒舌の母の、今まで知らなかった過去や人となりなどが見えてくることで、家族の「繋がり」をグッと感じることになる(知りたくなかったものもあるが😥)
父の亡くなった弟の名が自分と同じことを知る息子✝️

父の本当の目的「子供に何かを残したい」に動かされ、息子の見せた行動が胸を打つ✨
父が叶えたかった思いを汲みつつ、もう二度と会えないであろう故郷の人々に別れの勇姿を見せることができるあんな方法で締めくくるとは!🛻💨
その後間もなく息子に運転を交代していることで、父の納得が感じられた。

お金が絡むと卑しい人間になってしまうのが悲しい。
老人ばかりの登場人物の中で、若いのに悪さしかしないいとこの兄弟には、正直もっとギャフンと言わせたかった😤

入れ歯の件や、親類が集まっても無口な男性陣(車は男性のステータス🚘)、家を間違えるドタバタなど、淡々とした中にクスッとさせるシーンも織り交ぜられていた😁

父の元恋人が妻とは正反対で品が良く、違う選択をしていたらどうだっただろうなんてことも考えてしまう...🤔

主要キャストでも、私には馴染みの薄い顔ぶればかり。
●父親役:ブルース・ダーン。老齢でくたびれた感じの役作りが徹底していた。「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」では老人養護施設のザックの友人役。
●次男役:ウィル・フォーテ。コメディアン出身。ダメな感じが出ている良い人を好演。
●母親役:ジューン・スキッブ。若い頃はモテモテの、本作で一番強烈なキャラクター。「セント・オブ・ウーマン」の教師役。

予想のつかない展開と、じわじわと感じ入る魅力、そしてアコーディオンの音楽にも惹きつけられた🪗🎶
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