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劇場版 薄桜鬼 第二章 士魂蒼穹のぴーすのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

土方さん推しなので、贔屓目で見ちゃう部分はありますがやはり「新選組」を追うなら土方シナリオがセオリーだと思うので、ちょっと後編は残念な感じでした。

前編の感想でも書いたけど、映画の尺で纏める事を考えると仕方ないと思うんだけど…
端折るにしても端折ってほしいところが違う…
正直言ってあんなに全体的に話が薄くなってしまうくらいなら、鬼パート削ってもっと新選組側に焦点をおいてほしかった。
(薄桜鬼というストーリー自体が、鬼と羅刹がいないと成立しないのは分かっているうえで)
お千ちゃん削るくらいなら、兄上削っても良かったのでは?なんか散り際もパッとしなかったし…(ファンの方ごめんなさい)

見る人が見れば、土方さんは総ちゃんが言ってたような「自分だけ北海道まで逃げていった人」に映りかねなくて、仲間たちとは別れるべくして別れてきたこと、別れの度に重圧が増えていったこと…背負ってきたものの重さが全く伝わらない…

ゲームで希望のある終わり方なのを知ってたから、アニメ見た時はショックで絶望感すごすぎてダメージ強すぎたけど、正直全体の動機づけがこんな薄々ならアニメと同じバッドエンドのほうが良かったのでは?とすら思う。
蝦夷パート薄すぎだし、再会するなり、ただのデレ方さんだし。。。
(更に撃たれ方がちょっとギャグか?って感じだったし。。。)
生き残りました、誇りより大切な生きる意味を見つけたから頑張って生きていきます!って劇場版しか見てない人には無責任な人に映ってしまうんじゃないかなぁ。(そんな無責任な人じゃないと知っているだけに無念でならない)
少なくとも、もし私が初見劇場版だったらこの人推しにはならない。

千鶴ちゃんにしても、映画の感じでただ「そばにおいてほしい」だけだとお荷物にしか見えないし、芯の強さが伝わらなかった。
千鶴ちゃんがアニメでずっと土方さんを精神的に支えて北上したからこそ、二人の間に絆が生まれて、
他の仲間達からも「土方さんにとって必要な存在」と認められていた&「土方さんを最後まで支えてくれ」と望まれていた存在だった。
アニメと同様、蝦夷直前までは一緒にいたほうが自然な流れだったんじゃないかと思わずにはいられない。

映画の制作の方に、よっぽどちー様推しの人でもいたのかって思うくらい。
ちー様と一緒に北上する意味ってあった?

千鶴ちゃん一人(+ちー様)で北上したことで、他のキャラの出番や見どころが増えたのは良かったけど、会津で斎藤さんと平ちゃんに手振って「お気をつけて〜」とか言ってるの草でしか無いし、そりゃぁ無いでしょうっていう感じだった。一言でいうと雑。

アニメの二本松城での流れ(山南さん&平ちゃんとの共闘)が鳥肌だったし、
キャラそれぞれの散り方もアニメのほうが良かった方が多いなという印象。
総ちゃんは最期まで憎まれ口叩いてただけであって本心では土方さんのこと理解しててほしいし、やっぱりアニメの皆を守ってっていう理由が最高だった。
(そしてザキさんの最期端折るなよ…👈大事なことなのでまた言います)

千鶴ちゃんは大好きだけど、とにかく薄桜鬼の新選組全員が大好きすぎるので
パラレル要素で恋愛&鬼パート一切なしの史実に基づいたシリアスなものがあれば見てみたい。
とはいえ、恋愛要素が無くなってしまったら土方さんを支える人がいなくなるわけで辛くて目も当てられない話になりそうだけど笑
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