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ローン・サバイバーのみかんのレビュー・感想・評価

ローン・サバイバー(2013年製作の映画)
3.8
2005年アフガニスタン。アメリカ特殊精鋭部隊ネイビーシールズ創設以来、最大最悪の悲劇と記録された『レッド・ウィング作戦』。200人のタリバン兵との激戦を繰り広げた偵察部隊4人の実話に基づいたサバイバル・アクションムービー。

緊張感みなぎる壮絶な銃撃戦は息つく暇もなく、崖から転がり落ちるシーンは見てるだけで痛くて仕方なかったです。

樹木や岩場の陰から容赦なく降り注ぐ銃弾の雨の中、満身創痍で絶体絶命だけど諦めないで、チームワーク崩すことなく戦い続ける姿に胸を打たれました。

自分たちの命か、誇りか。一番大事なことを見失ってはいけない。けれどそれを判断するのは何て難しいことなんだろう、と深く考えさせられました。

エンターテインメント作品なら、救出のために無茶をしてもカッコよく助けられるけど、現実はそうじゃないと突きつけられる衝撃。シャレにならない悲劇に呆然でした。

痛みで意識が遠のく感覚や、死を感じた時の呼吸音など、臨場感がすごかったです。

朝焼けや夕焼けなど、画面に差し込んでくる太陽光線も印象的。

終盤はアフガニスタンの村人の勇気や敬虔さに脱帽でした。

実話モノのお約束、エンドロールの写真はやっぱりグッときました。

きっかけは想定外のハプニングだったけど、救いも想定外。

究極の選択の先に待っているのが残酷な現実だったとしても、さらにその先には奇跡的な絆が生まれたり、こうして映画化されて多くの人の心に繋がっていくことも確かにある。

だから、一度決断したら、誰かを責めたり何かのせいにしないで、後は貫き通すことが大切なんだとしみじみ思いました。


★2005年アフガニスタン。アメリカ海軍の特殊精鋭部隊ネイビーシールズに所属するメンバーにある任務が下る。
それは、タリバン幹部のアフマド・シャーを見つけ出して暗殺する極秘任務だった。

偵察部隊4人は概ね順調に偵察拠点まで移動し、目標を発見。身を隠していたところ、偶然ヤギを放牧する民間人が接近。部隊は究極の判断を迫られ、、。
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