つかボーイ

ローン・サバイバーのつかボーイのレビュー・感想・評価

ローン・サバイバー(2013年製作の映画)
3.9
評価が難しい。単に戦場を描く映像表現としては最上級に近いものはあった。(リアルな戦場は全く知らんけど)その緊迫感と絶望感たるやヒューマンドラマを中心として描いた戦争映画とは一線を画すし、アクションバリバリのエンタテインメント戦争映画とも一線を画す仕上がりで、作戦中の俳優の演技には鬼気迫るものを感じた。しかし、そんなリアル路線の中、スローモーションの入ったUSA感のあるドラマチックな死亡シーンはやはり浮いて見えてしまった。
この映画の評価のしづらいところは戦争の捉え方が客観的で深い議論を作中で避けていることにある。もちろんそれは観客に考えさせるという点でいいところでもあるが、どぎつい表現のせいか下手をすればただのスリラー映画のようであるとさえ感じた。
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