えでぃ

オール・イズ・ロスト 最後の手紙のえでぃのレビュー・感想・評価

4.2
人生の晩年を迎えた男が自家用ヨットでインド洋を航海し、気ままな海上の旅を楽しんでいた。

しかしある時、ヨットが浮遊物に衝突して浸水、無線も故障し、悪天候にも襲われ自分がどこにいるかも解らなくなってしまう。



孤独ではあるが優雅なヨットの旅を想像していた事でしょう。

ひとりの男の海上遭難から死を覚悟するまでを、老練なロバート・レッドフォードが演じていました。

孤独ゆえ発する言葉も皆無に近いのですが、その表情だけで十分に苦しみが伝わって来ました。

彼が見つけた2隻のコンテナ船に歯痒さを感じた方も多いと思いますが、派手な色をしているとはいえ、広い海上でわずか2mほどのものなど、注視していなければ見つけられないでしょう。

やけを起こしたかのように見えた最後のシーンも、生に対しての執着心だった事に感心しました。

そして表情だけの芝居で、すべてを理解させる役者の凄さを感じました。
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