キャットフィッシュを配信している動画配信サービス

『キャットフィッシュ』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

キャットフィッシュ
動画配信は2024年5月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

『キャットフィッシュ』に投稿された感想・評価

R

Rの感想・評価

4.8
Facebookを通して知り合ってネットのやりとりだけで恋人同士みたいになっちゃっためちゃめちゃ美人のモデル兼ミュージシャンのメーガン。だが、予告なしに会いに行ってみると……😰って流れのドキュメンタリー。コワイ! 最初は、アート系メリケン男子たちが、いつも通りチャラチャラ生活してるのをカメラで撮ってるとこからはじまります。シャイなイケメン男子のニーヴが撮ったバレリーナの写真が、ある雑誌に載って、それを見たアビーという田舎町の少女が、その写真を絵に描いたと言って、突然画像で送ってきてくれる。で、ニーヴはその一家とFB上でやりとりするようになります。アビーの絵はかなり高額で売れてるらしく、親が町のビルを既に買ってて、そこをギャラリーにする予定で、この建物だよーと画像を送ってきたりもする。やがてニーヴのもとにいくつも実物の絵が送られてくる。で、そのアビーちゃんのお姉ちゃんが問題のメーガンなのです。メーガンは最高にホットな女で、友だちとのからみとかも多そう、けど遠くで会ったことのないニーヴにハマっていって、ニーヴも同じくハマってって、電話で話し始め、テレセに近いことまでやっちゃったり。で、8ヶ月くらいやったかな? やりとりが続いて、ある日メーガンが送ってくれた音楽ファイルに、ギター弾き語りが入ってる。それがまた素晴らしい曲。やべー最高やー。で、ふと曲名をググってみると…あれ…まったく別の人が歌ってる、でも歌い方が違うよね、まぁカバーするのも一つのやり方やから……と、今度はYouTube検索してみる。すると、声とかもまったく同じ音源が…だが別人が歌ってる…え、どゆこと…? アビーのために買ったと言ってたビルもいつまで経ってもネット上では売り物件として出てる。だんだん疑惑が高まり、おいおい、ヤバイぜ、こりゃ行ってみるっきゃないぜ、と解明せずにはいられなくなった3人は、ダンスパフォーマンスの撮影の仕事依頼の帰りに、予告なしでメーガンに会いに行く。家に着いて窓の中を見るシーンのあのサスペンスと言ったらスゴい。ドキドキ。めちゃめちゃスリリング。で、まさかの事実が明らかに……って話で、何かもう見てて何度も、うわぁ…うわぁ…てなりました。ため息こぼるる。心がいつにない痛み方をして、哀しく、ものすごく切なくなった。が、しかし、同時に、不思議とあたたかく優しい気持ちにもなりました。それはなぜかと言うと、この映画に関わってる全員が、何かもう心に染みるくらいあたたかい優しさを持ってる人たちだったからです。ホンマ現実の世界は大変なことしかねぇし、ウソとクソにまみれてるけど、そんな中にもこんな切ない優しさがあるなら、ぜんぜん悪くねぇよ、って思えてしまうくらい。最後はタイトルの由来も語られて、深い深い感慨を残して終わります。きっとほんとに来てほしかったんやろーなー。せつねー。せつなすぎる😭 めちゃくちゃ面白いドキュメンタリーやった。すばらしかった。
1234

1234の感想・評価

3.5
CAT FISH(ナマズ)
製作者はたったの2人。テレビ番組にもなった超低予算ドキュメンタリー。
人に優しくなれる。予備知識なしで観ることを推奨。
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

3.7
【居場所のない私は他者の断片を纏い親密な関係を結ばねばならない】
VTuber動画における独特な距離感は私の関心である。『her/世界でひとつの彼女』でディスプレイ越しに虚構と親密な関係になる物語を知っているだけに、油断して動画を観ていると、映画やアニメを観ている時に感じたことのない「すぐそばにある関係性」が呼び起こされることがある。それもASMR動画でも生配信でチャットにすら参加することもなく、アーカイブで観てもまるで同じクラスの女の子が昼休みに語りかけてくるような距離感を抱くことがあるのだ。この感覚を踏まえると、VTuberは「虚構」とは言えず「現実」だと認知せざるを得ない。さて、この距離感に興味を抱く中で映画評論家の町山智浩が昔にラジオで語っていたドキュメンタリーを思い出した。それが『キャットフィッシュ』である。インターネットでセクシー女優のアカウントで迫り騙す行為はよく観られるが、それを行う人の心理はどうなっているのかを調査した作品であり、テレビシリーズ化もされている。本作は日本未公開ながらも、知名度は高く観た人の評判も良い。ということで私も観てみました。

写真家のネヴ・シュルマンは8歳の天才画家アビーとやり取りをしている。写真を送ると絵にしてくれるのだ。Facebookで繋がり、関係は姉メーガンにまで発展してくる。ネヴはメーガンに夢中になる。監督であるアリエル・シュルマン、ヘンリー・ジューストは、怪しいと思いつつ彼を撮ることにした。やがて、音楽ファイルが送られてくるのだが、それがどうもおかしい。YouTubeに落ちている音楽なのだ。カバーではなく、別の人が歌った曲を送ってきたのだ。これはどう言うことだと、調査を開始。実際にミシガン州の地方都市に住むメーガンに会いに行く。すると写真とは違う女性が待っていた。

本作は、なりすましの正体を暴くことが目的化していないところが興味深い。地方都市で、行き場もなくコンプレックスを抱えている女性が、ネットで拾った写真を使うことで簡単に他者と繋がることができる。現実では他者と親密な関係になりありのままを話せなくても、インターネットではなりたい自分になれる。その微かな快楽で生きていることが分かるのだ。

「メタバース進化論」で、肉体や物理法則を自分で操ることで現実の制約から解放されると書いてあった。メタバース以前の世界ではインターネットに落ちている他者の断片で現実から解放される動きがあったことが分かる。VTuberにおける親密な関係性が生み出されやすい土壌もそうだろう。仮想空間に生み出した肉体に、あるのままの自分を流し込む。リスナーは、その魂に直接触れているから親密に感じるのではないだろうか。試しに雑談配信を睡眠時に聴いてみるとそれがよく分かる。可愛らしい女性の画がなくとも、その対話になっている雑談はまるで友人以上になっていないと聞けないような深い次元の会話になっていることでしょう。恐らく、これは現実におけるアイドルの握手会に行く感覚とも違うものがある。

映画に戻ると、ネヴ・シュルマンの目つきが面白い。何かに熱中すると周囲に対して盲目になることがあるだろう。まさしく彼の目つきはそれで、オンラインでしか関わっていないのに、まるで親友以上の関係であるかのように振る舞い。明らかに怪しい出来事もポジティブに捉えようとする。カメラは騙されているなと思いながら、キラキラした彼の目を撮り続ける。この熱の差はドキュメンタリーを味わい深いものにさせている。

10年以上前のドキュメンタリーだから今更劇場公開するのは難しいが、U-NEXTとかAmazon Prime Videoで配信してほしいなと思う作品でした。

『キャットフィッシュ』に似ている作品

ふたりの J・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏

上映日:

2020年02月14日

製作国:

上映時間:

105分
3.2

あらすじ

アメリカ文壇に彗星のごとく登場し、時代の寵児となった美少年作家 J・T・リロイ。映画『サラ、いつわりの祈り』の原作者としても知られる彼は、ふたりの女性が創り上げた架空の人物だった! 200…

>>続きを読む

フー・アー・ユー?

製作国:

上映時間:

102分

ジャンル:

3.2

あらすじ

チャットゲーム“フー・アー・ユー?”を手掛けるヒョンテ。掲示板で悪口を書き込んだ「ピョリ」が同じ建物の水族館ダイバー・インジュと知り、取材と称して会いに行く。ゲーム内で「メルロ」として彼女…

>>続きを読む

イングリッド ネットストーカーの女

製作国:

上映時間:

97分

ジャンル:

3.2

あらすじ

友人の結婚式に呼ばれないことに腹を立て、披露宴に乱入したイングリッド。その事から施設に入れられる。退所後、禁止されていたSNSで華やかな生活を送っていたテイラーを見つけ、彼女のファンに。イ…

>>続きを読む

ふたりの人魚

上映日:

2001年04月28日

製作国:

上映時間:

83分

ジャンル:

3.8

あらすじ

上海でビデオの出張撮影を請け負う男は、ナイトクラブで人魚を演じるメイメイと付き合い始める。運び屋のマーダーは少女ムーダンと恋人同士となるも、彼女は蘇州河に飛び込んで姿を消す。やがてマーダー…

>>続きを読む

監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影

製作国:

上映時間:

94分
3.9

あらすじ

ドキュメンタリーとドラマを織り交ぜて、自身が開発したテクノロジーに警鐘を鳴らす専門家らとともに、SNSが人間にどれほど危険な影響を及ぼすのかを検証する。

プリテンダーズ

上映日:

2021年10月16日

製作国:

上映時間:

117分
3.5

あらすじ

「社会からスルーされ続けた「ゴッホ」に自らを重ね、社会に反抗する17歳の花田花梨が主人公。妻を失った父と歳の離れた妹と暮らす花梨は、半ば引きこもりの日々を過ごしていたが、父との言い争いをき…

>>続きを読む