YosukeIdo

寄生獣のYosukeIdoのレビュー・感想・評価

寄生獣(2014年製作の映画)
4.0
「シネフィル倶楽部」にてオススメ記事公開中です。

※ネタバレあり
https://ameblo.jp/cinefil-club/entry-12840908269.html

本作、すっっっごく良質な邦画です。
 
興行・批評の両面でもっといってもよかった作品…!!!
 
ジュブナイル調の活劇モノやSFアクション、昭和ノスタルジーなどあれど、山崎貴監督の「本当」ってこういうのなんだろうなーと。
 
そう思わせるハイクオリティな作品。
 
深遠なテーマを孕んだ原作を、山崎貴&古沢良太の黄金コンビがその魅力を余すところなく再構築し、現代で映像化する上での付加価値をつけて世に送り出してきてくれました。
 
劇場公開時より、繰り返し円盤で鑑賞する中でさらに評価が高まった作品です。

前編となる『寄生獣』は109分とは思えない濃度さ。
 
そして後編となる『寄生獣 完結編』は前編で広げた先入観を覆してくるクライマックスの連続。

この映画、田宮涼子と泉新一を媒介に、ある種の「越境」を描いた作品だなと感じます。
 
前後編を通して、徐々に泉新一が寄生生物に、田宮涼子が人間に近づくのが興味深いんですが、境を超えて別の立ち位置から元いた場所を見ることで、エゴも美徳も見えてくる───そんな狙いが、この映画の構図や展開から見えてきます。

 例えば後編半ばの山場、市役所のシーンと動物園での田宮涼子の最期のシーンもそうですね。

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