ひろぽん

寄生獣 完結編のひろぽんのレビュー・感想・評価

寄生獣 完結編(2015年製作の映画)
3.4
人気コミック『寄生獣』の実写版後編


前作よりもだいぶグロさが減って見やすくなった!
冒頭の“人間の数が半分になったら、焼かれる森の数も半分になるだろうか。”と問いかけてくるインパクトの強い言葉が印象的。

前作は圧倒的に寄生された人間が殺戮していくのに対し、今作は人間が寄生生物たちを殺戮していく復讐劇。どちらも人間のかたちをしており見た目に違いがないので複雑な心境になる。


“人間が増えて困るのは他でもない人間自身だ。”というメッセージ性の深い言葉には考えさせられた。やはり悪役の言う言葉はどこか核心を突いてる部分がある。それにしても詰め込みすぎで尺が短いせいか、悪役のキャラが薄すぎて全く印象に残らない。せっかく浅野忠信やピエール瀧、新井浩文といった実力派の役者をつかってるのに勿体ない。

深津絵里演じる田宮良子の人間のような笑顔や母親としての感情が芽生え、子を守り全てを新一に託したシーンは本当に感動できて好き。

相棒ミギーとの絆や染谷将太と橋本愛のラブシーンだったり、今では見れないピエール瀧や新井浩文を拝めることができるいい作品。
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