りり

寄生獣 完結編のりりのネタバレレビュー・内容・結末

寄生獣 完結編(2015年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

長いストーリーを前後編に収めるようにするのは難しいとは思うけど、そのせいでやっぱりなんか変な脚本になっちゃってて萎えてしまった。田宮良子と市役所殲滅作戦はどちらもかなりポイントになる出来事だから、そこを同時進行で進めてその後の後藤戦につなげるのはいい感じだったんだけど、ミギーとの別離から再会までがバタバタして新一がミギーを失った喪失感の部分とそれに続く再会の感動をしっかり味わえないのが1つ。
あとはそこに里美との初エッチシーンを入れてくるから明らかにおかしい。あんな状況(右手を失ってすぐ?)で、あんな場所(ゴミ焼却場近く?倉庫?)で、彼氏急に右手なくなってるし、いくら盛んな年頃とはいえあんな気分になるかな?
対後藤最終決戦もゴミ焼却炉の中っていうステージ設定に変わっていたけど燃え盛る炎を演出に使いたいだけの演出に感じてそれほど気分が盛り上がらなかった。
(すぐ身体に影響があるほどの放射性物質なんて新一もめちゃくちゃ被曝してるだろと思ったらそこはミギーが修復してくれた設定になってて辻褄を合わせてた。そもそも放射性物質にする意味あったのか?普通に原作通りに何らかの有害物質でよかったんじゃ?人間が作り出した究極に恐ろしいものって意味かな…)

よかったところは深津さんの田宮良子。美しい〜。あとはパラサイト達が集う施設や住まいなど、前作同様打ちっぱなしコンクリ、ガラス、アイアンなどの無機質でモダンな建築や内装で統一され、合理的思考のパラサイトのイメージとぴったりで雰囲気あった。
新井氏の演技も素晴らしかったけど、例の事件がチラついてしまって素直に楽しめなかった。
りり

りり