ぴよまろ

20世紀少年 <第1章> 終わりの始まりのぴよまろのレビュー・感想・評価

2.8
浦沢直樹原作漫画の実写映画化。3部作の1作目。
主人公と仲間たちが、かつて小学生のころに書いた”よげんの書”に酷似した事件が次々と起きていることに気づき、事件の裏にいる新興宗教と教祖”ともだち”の謎を追う物語。

細かな違いはあれど、原作とほぼ同じ内容で、次々と起きる事件と”よげんの書”との酷似性に気が付き、謎が深まる流れは面白いです。(原作も最初が一番面白い、というのもありますが)一方で、原作に忠実なあまり、登場人物紹介的なシーンと小学生時代のシーンとの対比が延々と続くので、特に前半は間延びした印象です。このあたりをもう少し整理したらよかったのにもったいない限り。

また、配役が、子役を含めて、端役にいたるまで、原作のイメージ通りの配役をしているのはさすが。竹中直人さんはふざけすぎだと思いますが笑。
ただ有名役者を配しているがゆえに、それぞれの見せのシーンが多く、役者を見る映画のようになってしまったのは残念。

見せ方の整理をしてほしかったところですが、原作の実写化という点においては、1作目として悪くないものだったと思います。
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