くめこ

20世紀少年 <第1章> 終わりの始まりのくめこのレビュー・感想・評価

3.6
漫画を読んでたら映画が見たくなりました。初めて見ましたが、あの漫画を良くまとめたな!と感心してしまいました。

唐沢さんは好きだけど、ケンヂはもっともっと普通の顔の人にやってほしかった。漫画よりリアルがイケメンってすごいけど(イケメンじゃない主人公を描ける画力と表現力の浦沢さんもだし、あの歳でもイケメンの唐沢さんもだし)、あの漫画の良さってただの普通のうだつが上がらないダメ男が世界を救うのが良いんであって、唐沢さんは初めからダメ男ではなく、すでに佇まいから世界を救えそうで、前提が成り立たない気がしました。でも演技はさすがでした。

他の方の再現度半端なかったなー。常盤貴子さんも素敵でした。カンナの家の大家として本人の名前が漫画に出てくるようですけどね笑。

敷島教授と日本での細菌ウィルスの最初の犠牲者、金田正太郎は鉄人28号(私にとってはAKIRAですけど笑)、諸星さんはウルトラマンの名前だそうですね。その他あの頃の名前で成り立ってて探すのが面白かったです。漫画では大脱走のネタも出てきて、今映画を見たからわかったけど、出版当時は大脱走って何?とスルーしてました。

監督は大好きなトリックの堤監督。胡散臭さを描けばピカイチ笑。ともだちの胡散臭さがとても伝わりました。

細菌ウィルスが世界中で蔓延して…の描写が、コロナを経験した今見るととても甘く感じてしまってそんな自分が嫌になりました。世界中で流行るならもっと深刻になってるだろ、とか、現場の人間になんでうつってないんだ、とか消毒しろーとか変異は?とか…。コロナなんて経験したくなかった。願わくば笑って細菌かーとこの映画や漫画を見てたかったなと思いました。

さてこの後どうなるんでしょうか。この作品も漫画を途中で挫折したので、これを機に映画だけでも制覇したいと思います。
くめこ

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