ダンスシーンの青いドレスのL.ジェームズは、とても美しい。
しかし王子のリフトが不完全なのは、想像以上にドレスが重かったせいだろうか？
私の記憶の中にあるシンデレラが住む家は、継母と義姉妹が住む小さな家だった。
こんな立派な邸宅なら、さぞや固定資産税も嵩むだろう。
だから父親が客死した後、邸宅を売却の後財産分与を申し立てすればこのような仕打ちにも遭わず、幸せに暮らせたんじゃないだろうか？
或いは父親が手広く商売をしてた商人ならば、その会社の所有権を主張してもいい。
ところで伸縮性皆無のガラスの靴は靴擦れが酷そうだが、国中の若い娘が試しても合わなかったのは、シンデレラのサイズがかなり特殊だったのか？
などという無粋な事は決して言うまい。
C.ペローの童話の前日譚、シンデレラの生い立ちからストーリーの流れが分かり、よりスムーズになった。
ノリノリのK.ブランシェットもだが、特にエキセントリックなヘアスタイルと前衛的なドレスが抜群に効いている義姉妹達がより寓話性を高めていると思う。
午前0時の鐘でカボチャの馬車の魔法が解けるVFXのシークエンスは特に素晴らしかった。
盛者必衰の理を(いつかきっと)あらわす。
私なら王子よりも『フェアリーゴッドマザーに色々してもらい、ずっと幸せに暮らしましたとさ』がいい。
と夢のない事など、ピュアな人はきっと考えない。
