うめ

シンデレラのうめのレビュー・感想・評価

シンデレラ(2015年製作の映画)
3.5
 正直、ディズニー制作の実写映画はそれほど期待していないので、今回も「面白いのかなぁ…」と期待値を下げて観た。そのせいか、思っていたよりも良い作品だった。

 ディズニー傘下のマーベル映画作品マイティ・ソーを監督したケネス・ブラナーが誰もが知っているシンデレラのストーリーをどう映画化するのかと思っていたら、意外と王道な感じだった。だが、今作ではその安定したストーリーをそのまま映画化したおかげで、色々な点を楽しむ余裕が生まれた。例えば、衣装。あのサンディ・パウエルの衣装を鑑賞前観たとき、その色の強さに不安を覚えたが、観てみるとまぁ綺麗。確かに色の強さはあるのだが、それが主張し過ぎておらず、画面に収まっているからちょうどいい。また細かい演出も見所の一つ。動物たちの動きや小道具の見せ方など、色々と凝っているのがよくわかる。

 それともう一つの見所は、やはりキャストの面々。最近は英国やヨーロッパの俳優のハリウッド流出が目立っているが、今作でもそれが見てとれる。だが、ケネス・ブラナーが監督だけあって、キャスティングが絶妙。特に主役にリリー・ジェームズを抜擢したのは正解。海外ドラマのダウントン・アビーをご覧になった方なら、あの明るさや元気、可愛さがシンデレラにぴったりなのも納得がいくだろう。またその他のキャストも実力揃い。私はやっぱりケイト・ブランシェットの継母の圧倒的な存在感が頭から離れない(笑)

 子供から大人まで、これぞディズニー作品という印象。とても観やすいので、シンデレラが嫌いではない方は一度観てみてもいいかもしれない。
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