たた

シンデレラのたたのレビュー・感想・評価

シンデレラ(2015年製作の映画)
4.0
昔、今の基準で言うところのブラック企業に勤めておった。
50代独身の小柄なおばちゃんデザイナーが居まして、推定体重30㎏台前半。
とろろ昆布とクラッカーをかじりかじり、朝から晩まで働く、恐ろしく燃費の良い人であった。
仕事が夜12時近くに及ぶと決まって
「いやーん、シンデレラになっちゃうわ~」って。
なれば良かったのに。
魔法かかれば良かったのに。
お元気でおられるだろうか。
当時お世話になったこと、忘れてはおりません。


映画の感想。
一目惚れがイコールそのまま唯一絶対の愛になるのは映画ではよくあるファンタジーで、魔法が出てくる時点でそもそもファンタジーなわけですけども、
そんな中で、継母の、ただの愚鈍な欲張りババアではない策士っぽさが妙にリアルで際立っていて、ケイトブランシェットの表情・目力とともに強く印象に残りました。
彼女の謀略が成就しないことは、分かりきっているのに、少しヒヤリとしてしまうのは、あの目力によるものだと思いました。役者って面白い。
たた

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