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死角関係 隣人夫婦男女四人のからみ合いのmingoのレビュー・感想・評価

4.1
映画館で観れないテレビドラマとしては「悪女の仮面」が最高峰におもろい神代の一本なのだが、それにも負けず劣らず狂った演出が突き刺さりまくる火サス。オープニングのワードでつくりましたみたいなモーショングラフィックやばすぎる。あんな映像作れる人生に生きたかった。神代作品はドラマだろうが火サスだろうが映画なんだよなあ

酒井和歌子トークショー

神代辰巳の火サス、死角関係。息子とプロレスはじめる。でんぐり返りだったり急に不思議な動きをはじめたり、理屈じゃない感性の監督。警察署のシーンも長回しでずっとカメラが動いてて、愛川欽也との作品で「仮面の花嫁 暗闇のワルツ」でもワンカット急に撮るって話になった。
犯人見つかって終わりだけど本作はモラルが外れまくってて凄い。悪女の仮面で浅野温子さんと姉妹で石橋蓮司とは共演。70年にはいって出演作が減って2時間ドラマで豊田四郎「妻と女の間」を観て酒井和歌子を使いたいと思った。当時は清純派とか色々分かれてた。悪女の仮面は宮下さんの家を使った。いしだあゆみさんは薬を飲まされて山本圭を最後誘惑するシーンは良すぎて監督が嫉妬したらしい。神代の濡れ場は面白いからやってみたいと思える。田中収プロデューサーにインタビューしたら東方らしからぬ映画をたくさん作ってくれた。火サスで小林薫さん共演の「愛の牢獄」。軽井沢の山荘に閉じ込めてコレクター的な極端さ。振れ幅が大きい。エキセントリック。1日終わると心身共に疲れて達成感がある。役者に「なんか無い?」てよく聞く演出術だった。才能のない監督は監督の言われるまま。静の状態の芝居はあまり無い。
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