島津

機動戦士ガンダムUC/episode7 虹の彼方にの島津のレビュー・感想・評価

4.7
ラプラスの箱を追う旅の過程で視聴者と共に禅問答をおこない、原作富野由悠季が託したメッセージへと導いてゆく意欲作。
「いまを生きる若者にこういう心構えでいてほしい」という強いエゴイズムをストレートに投げかけてくるのが気持ちがいい。
なによりMSがかっこいい。決め絵もいい。劇伴も天才的。澤野弘之以前/以後でアニメシーンの音楽は確実に変化した。アニメ界のハンスジマー。なにより内山昂輝が上手すぎる。

2020.10.09追記
Black lives matter運動の折に思い立って一度見返した。
シリーズ通して最も象徴的なシーンは、トリントンで暴走するロニを前にして引き鉄を引けなかったバナージ。このシーン。
自分の進むべき方向を発見し、直後にそれを打ち砕かれ、そこにマリーダの「〝それでも〟と言い続けろ」が重なる。正義とはなにか?〝それでも〟綺麗事を言い続けること。この作品はそう伝えている。
島津

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