このレビューはネタバレを含みます
ep.1〜7まで一気に鑑賞。軽い虚脱感。
宇宙世紀0100を目前に控えた、宇宙世紀0096を舞台に、連邦政府を転覆させかねない謎『ラプラスの箱』とその鍵と言われるMS『ユニコーン』を巡る闘いを描く。
正直よくここまでの大風呂敷を広げたなぁという呆れと、それを宇宙世紀時代のガンダム作品を壊すことなく全て畳んで納めた驚きを感じる。
ラプラスの箱なるものの正体が明かされた時、そりゃあ今さら公開なんて出来んだろうなぁとも思うし、ジオンを筆頭としたスペースノイドたちが知れば一年戦争すら霞む大事件になってただろうし。もちろん今作自体は既存のガンダム作品に対する「後付け」のものなんだが、そこに無理矢理なこじつけだとか歴史改変だとかがなく、成るべくして成ったものなんだと納得させられてしまう力強さがある。完成度の高さでは文句の付けようがない。F91やVガンが霞んでしまうほどに。
友人が『今どきユニコーン観ないでガンダム好き名乗る奴はモグリ』みたいな事を言っていたが確かにおれモグリだったw
またバナージやオードリーらキャラクター達もただ魅力的なだけでないのもいいね。
ラプラスの箱の解放を最終的な着地地点とした場合、アムロやシャアといった戦争を体験してしまった人々ではこういった結末は迎えられなかっただろうし。ep.1から『これからの世界の担い手』としての側面が補強され続けてきたバナージ達だからこそこの結び方が出来たんだろう。
また個人的にはライバルであるリディがいいキャラしてて大好きだったりする。序盤から中盤にかけてのバナージはキラと同レベルの完璧超人モードだったのに対し、軍属を経てもお坊ちゃん気質の抜けない軍規違反の若造でなおかつお家は黒い事してましたーMSパイロットとしても半端でしたーオードリーにはふられましたーでまったく逃げ場がなく、バナージの影でただただぶっ壊れていった彼が愛おしく感じる。マリーダさん殺害したこと以外は許そう。どうぞあの通信士のお姉さんと末長く爆発しろ。
あとはなんといってもオードリーがかわいい。ミネバ様として凛々しい顔してる一方で、食べ歩きするホットドッグの美味さに感動するような少女然とした部分もあったりして宜しい。宇宙世紀のガンダム作品ではヒロイン=幼馴染のパターンが多いんだが、個人的には今作のようなボーイ・ミーツ・ガール形式で出会うのがマストなので。彼女みたいなキャラクター像であの出逢い方は反則ですよ。そりゃ惚れますよ。
あぁオードリーかわいいよオードリー( ´_ゝ`)