MaruFuku

機動戦士ガンダムUC/episode7 虹の彼方にのMaruFukuのレビュー・感想・評価

4.9
シリーズ7作目にして最終作。
いよいよ「ラプラスの箱」の真実が明らかに…!

ブライトの漢気、リディを止めるべく満身創痍で立ち向かうクシャトリヤ/マリーダ、アンジェロの狂気、覚醒するバナージ…
マリーダの存在が、ZZからの流れも汲んで、強化人間として次なる時代への橋渡し、進化の過程としての象徴のように映りました。
そして、サイアム・ビストとの邂逅、箱の中身を知り、次なる世代の代表となるバナージとミネバの選択は…
そこにオールド・タイプの象徴でもあるマーサ、そしてマーセナス議長の決断。ミネバの演説を守るべく、バナージは真のニュータイプの扉を開ける…

そこかしこに熱くならざるを得ないシーンが散りばめられていて、原作との帳尻合わせな側面はあるものの、ファンが夢想するニュータイプ、UCの世界観に一つの区切りをつける名作であったことは事実でしょう。
まだ国と国とが争い合う現代において、我々が生きてる間には為し得ないであろう世界がもし生まれたとしたら、ジオン・ズム・ダイクンの思想も含めて、ある程度の説得力をもって、こうなるに違いないという諦念と希望が入り混じった思いを持たせた富野氏をはじめとするガンダム制作陣にリスペクトを。
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