溜まっているレビューを手短に(手抜きと言ってはいけない)書いて、今年の映画への所感を書き殴るゴールデン・ダストダス賞、その①。
作品レビュー
静か、暗い、地味と三拍子そろっていて観ているこちらまで寒くなりそうな85分。
フランク(エミール・ハーシュ)とジェリー・リー(スティーブン・ドーフ)はリノで暮らす兄弟。フランクは別れた恋人アニー(ダコタ・ファニング)のことを引きずっていて、事故で片足を失ったジェリー・リーを支えながら生活している。
ジェリー・リーが少年を車で跳ねてしまい、フランクは彼を連れてアニーの住む町へ向かうことに(自首しろ)。しかし、自責の念に駆られたジェリー・リーは切断したほうの足を拳銃で撃ち病院に搬送される。病院に搬送されてからも、捕まる心配をしているので感情移入のしづらいお兄さん、根は良い奴なのに。
ダコタだと思って観た作品だけど出番は案外少なかった、それにしても幸の薄そうな役がハマっている。作中でタイソンVSダグラス戦を観戦してるシーンがあるので1990年が舞台か。切ないドラマだけどフランクとアニーのラストには少しの希望を感じる。
今年の優秀作品を独断と偏見と贔屓で決めて自己満足に浸るゴールデン・ダストダス賞（The Golden Dustdus Award）
回ごとに、ドラマ⇒映画と交互に分けて投稿しようかと思ったけど、それだとマイページの同じタイムラインに表示されないので、やっぱり全部映画のレビューを使うことにしました。
何から始めようか迷ったけど初回は、☆女優部門から。
☆ゴールデン・ダストダス賞2021 パフォーマンス部門(女優) ノミネート
フランシス・マクド―マンド『ノマドランド』…
公園でのベンチでコンビニ弁当を食っている姿をパパラッチされたキアヌ・リーヴスのごとく、大女優のオーラを消し去りノマド達に、風景に、Amazonに溶け込んだ見事な演技。各主演女優賞は伊達では無かったです。
エミリア・ジョーンズ『ロック&キー シーズン2』…
時間の都合上まだ作品レビューは書けていなのだけど、『ブリムストーン』でダコタ・ファニングの役の少女期を演じ、『ゴーストランドの惨劇』では逆さま失禁ガールとしてインパクトを残したエミリアちゃんの成長した姿に未来の女神の姿を見たかもしれません。日本ではもうじき公開の『CODA』も楽しみ。
エル・ファニング『ザ・グレート ～エカチェリーナの時々真実の物語』…
全世界70億人が崇める我らが女神エル・ファニングがロシアの女帝エカチェリーナを演じる。エル・ファニングの家来になりたい、下僕になりたい、奴隷になりたい！そんなファンの夢を叶える夢のような時間を計10話見せてくださいました。Huzzahhh!!!（ハラショー）
トーマシン・マッケンジー『ラストナイト・イン・ソーホー』…
『足跡はかき消して』『ジョジョ・ラビット』『OLD』と着実にステップアップを続けてきたトマちゃんのCuがここに極まれり、冒頭開始3秒で私の心を盗んでいきました。今のところトマちゃん出演作にハズレなしなので、これからもストーカーのごとく追っていきたいと思います。
アニャ・テイラー=ジョイ『ラストナイト・イン・ソーホー』…
作品ごとに異なる魅力を放つアニャ様。本作では『クイーンズ・ギャンビット』に続いて国は違えど再び60年代の女性を演じる。『恋するダウンタウン』のアカペラ歌唱に、トマちゃんとシンクロしたダンスシーン、何たるエキゾチックな輝きであるかああ嗚呼っ！！
メリル・ストリープ『ドント・ルック・アップ』…
大女優メリル・ストリープがドナルド・トランプを演じるという悪ノリが過ぎる配役。『若草物語』の時はいつ死んでもおかしく無さそうなお婆さんの役だったのに、本作ではエネルギッシュに世界を終末へと導く振り幅の広さに驚愕。
…しまった、全員白人じゃないか。これでは「白すぎる」とポリコレ団体を怒らせて、初回から炎上してしまう。男優賞では選定基準にテコ入れが必要かもしれない。
受賞するのは全世界70億人が崇める我らが女神エル・ファニ…と言いたいところだが、
受賞は☆アニャ・テイラー=ジョイ！
アニャ様とトマちゃんのラストナイト組の一騎打ちになったわけだけど、非常に甲乙をつけがたく、今年公開のお二人の他作品も加味してこの結果とさせていただきます。この結果を持って、エル・ファニングの「女神」に続き、アニャ様には「女王」に即位していただきます。特に『EMMA』でのアニャ様の可愛さは本当に殺人的なので、アニャ様国民は是非とも観て、心を奪われていただきたいです。
以上第一回でした。あと5回ある予定だけど今年中に終わる気がしない。
