中共の国策映画とも言われ、興業成績が振るわず、当時圧倒的な支持を受けていたアバターの上映を制限をしたり、小学生に感想文を強要したりと、色々な情報が入って来ています。
それが故に観に行こうと思いました。
映像にわびさびが感じられ、雰囲気は悪くはなかったのですが、期待していた「孔子の教え」をふむふむと聴いて、自分の糧にすると言う気持ちにはなれませんでした。
それは上述の理由かもしれないし、あくまで孔子の生涯を物語っているので、和題を「孔子の教え」をした事自体、的を得てないと思いました。どちらかと言うと「孔子の生涯」です。
孔子の人柄、決して最初から不惑な人じゃなかった事がわかりました。そんな孔子ですが、あれだけの人望がある根拠が、本作では充分に表現できてなかったと思います。
それでも今まで全く知らなかった孔子の人生を垣間見る事ができ、一見の価値はありました。
しかし文革で宗教弾圧をした過去を考えると、こうやって孔子を持ち上げるのは不思議な気がします。同様に、そろそろチベット仏教の弾圧を止め、ダライ・ラマへ儒教的対応をして戴きたい所です。
