認知症の話。辛い、辛すぎる。今、母親がそう。そしてそれは遠くない将来、私の身にも必ず。
南果歩が痛々しい。夫に目を合わせることのない生活。現実の夫と今そうなんだろうなといらぬ心配をしてしまう。
息子、ええ奴すぎる。誤解して手をあげた父、きちんと謝らないかんでしょ。どっちかとというと娘の方にこそいらっとせな。
そんな何にも見えぬ父、認知症の本人に諭されます。「人を褒めるには、その人のことを一生懸命見つめなければならない」その通りだ、心に染みた。ここまでは良かった。
ここからの奇跡が安易にすぎる。崩壊家族、夫婦はアッと言う間に…認知症はよもやの…ありえませーん。極め付けはバスにも負けぬ緒方直人、そして桜の花びら。
文部科学省推薦のような映画。そういや緒方直人作品に前にもあったな。
エンディングの歌詞が心に残る
心に咲く花は 季節を選ばない