harunoma

さいはてにて やさしい香りと待ちながらのharunomaのレビュー・感想・評価

3.0
侯孝賢の助監督、台湾出身とか
是枝裕和に師事くらい胡散臭い訳で
案の定冒頭の車のトラックアップの風景ショットやらトンネルやらから、適当なシネスコのデジタルであり、空ショットの魂は微塵もない。シネスコの手持ちとか、ホウ・シャオシェンというより河瀬直美か西川美和に近い。ということで頭が悪い詐欺師なわけだが、永作博美のクロースアップもタイト過ぎる。演技が高校生以下レベルの元ヤン佐々木希は苦しいが、『祈りの幕が下りる時』の桜田ひよりの泣きの演技と宮沢賢治よだかの星の朗読が素晴らしい。歩いたり、走ったりするだけで、あるいは桜田ひよりの立ち姿そのものが素晴らしい。佐々木希と演技の差が雲泥であった。
台湾出身だろうがなんだろうが、台詞と脚本が、特にセリフは新しい情報の説明にも人物の応答にもならない不一致が苛だたしい。
言葉なしのシーンの方がいいものがあった。
最果てとは、シネマにおいては侮蔑用語にあたる、極北ではなく、これはタイトルが良くない。
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