kkkのk太郎

ガーディアンズ 伝説の勇者たちのkkkのk太郎のネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

イタズラ好きな妖精ジャック・フロストが、サンタクロースやイースターバニー等といったキャラクター、通称「ガーディアン」と共に、世界を恐怖で支配しようとするブギーマンに立ち向かうファンタジー・3DCGアニメーション。

主人公ジャック・フロストの声を演じるのは『スター・トレック』『アンストッパブル』のクリス・パイン。
ブーメランを武器に戦う大きなウサギ、イースターバニーの声を演じるのは『X-MEN』シリーズや『リアル・スティール』の、トニー賞俳優ヒュー・ジャックマン。
恐怖の化身ブギーマンの声を演じるのは『ホリデイ』『シャーロック・ホームズ』シリーズの、名優ジュード・ロウ。

製作総指揮を務めたのは『ヘルボーイ』シリーズや『パンズ・ラビリンス』の、オスカー監督ギレルモ・デル・トロ。

超有名ハリウッド・スターがボイスキャストを務めた超豪華な作品!
しかし、日本での知名度は正直皆無…
そもそも劇場公開されていないようです。まぁたしかに日本では受けないだろうなと映画を観て思いましたが。

子供達のヒーローが勢ぞろいし、悪い奴をやっつけるという超王道ストーリー。
ただ、このメンツ、日本人にはすごい馴染みがない!
みんなご存知サンタクロースは良いとして、イースターバニー(誰?)、トゥース・フェアリー(誰?)、サンドマン(誰?)という具合に、全然スター感のないキャラクターばかり。
主人公のジャック・フロストも正直ピンとこないし、悪役のブギーマンにも全然思い入れがない!

アメリカではメジャーな妖精たちなんでしょうが、日本では知名度が皆無。これでは日本では人気でないですよね〜。

さらにメインキャラたちのルックなんですが…
ジャック・フロストは日本のアニメにも登場しそうなイケメンで良いと思うのですが、ほかのキャラクターがことごとく可愛くない!
地方の遊園地のマスコットかよっ、と言いたくなるようなビミョーなキャラデザです。
このキャラクターではディズニーやイルミネーションには勝てへんでぇ、ドリームワークス…

アニメーションのクオリティも…
クオリティが低いわけではないですが、2012年製作ならもっとすごい絵作りができるのでは?
CGアニメはどうしても比較対象がディズニー&ピクサーになってしまうので、あまり文句を言っても可哀想だとは思いますが…

ただ、お話は良かった!王道な勧善懲悪モノでシナリオにひねりはないですが、子供達に向かって夢を信じる心の大切さを説いており、観ていて気持ちがいい。

純粋な心を持つ少年ジェイミーが信じる心を失いそうになり、ジャックがその心を取り戻すため奮闘する場面は非常に感動的。
単純に幸せそうな子供達を見るだけでなぜか涙が出てくる…自分も歳をとったなぁ。

ジェイミーの妹がイースターバニーの世界に迷い込むというモンスターズ・インク的な展開があり、そこは完全に蛇足だと思いましたが、まあ可愛いからよし、なのか?

名前を言ってはいけないあの人に似ている、本作のヴィランであるブギーマン。
彼の大物っぽく振る舞っているにもかかわらず、小物臭を隠せていない感じが可愛くて良かった。詰めが甘いし。サンドマンより弱いし。
クライマックスの展開はもう一捻りあっても良かったかなぁ、とも思った。

なかなかマイナーな映画ですが、充分楽しんで鑑賞できました。
「自分の核とは何か」という意外と深いことを問われてドキッとしてしまうところもあり、単純なシナリオながら内省もさせてくれる良い映画だと思いました!
ぜひキャラクターグッズを!

いや絶対売れないな…😅
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