傷ついた子供は早く大人になる。
でも心は追いついていなくて、
現実から逃げ出す力もない。
14歳という小さな体の中に、
妹を守らなければという使命感と、
恋に不慣れな初々しさ、
母を求める子供らしさなどがしっかり共存している。
それらがせめぎ合って、常に爆発寸前で。
彼女はきっと日々に紛れて感情を殺しているんだろう。
母が家の中を引っ掻き回しているなか、内から湧き出る感情の波を必死に押し殺しながら勉強するフリをする彼女が、自分の子供の頃に重なった。
家がめちゃくちゃでバイトもして、
それなのに頭が良くてスポーツ万能ってどんだけ。
タバコも吸って、お姉ちゃんカッコよすぎるよ。
3人とも積もった鬱憤が危ない方向にいかなくてよかった。