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コーヒーをめぐる冒険の&yのレビュー・感想・評価

コーヒーをめぐる冒険(2012年製作の映画)
3.8
【2014/3/1:イメージフォーラム】最高!!!!とはいかないまでも、とっても愛おしくてちょっと苦い、ステキな小品。この監督の名刺みたいなものになっていくんだろうなあ。
もらとりあむを浪費するニコが、ちょっと苦い一杯のコーヒーにありつけるまでの一日、と朝。
コーヒーにありつけないシチュエーションのひとつひとつが人生における様々な苦難災難を示していて、ああ、あるよね、あるある、と見守るような思いで観た。
デブリカのシュール演劇あとの打ち上げシーンなんかはウディ・アレン的で好きだし、この短尺にドイツの歴史諸々を盛り込み、それがラストに生きてくる作りはホンワカしたルックから想像するよりずっと見応えあった。
でもジム・ジャームッシュ再来ってのはちょっと言い過ぎかな〜。音楽も悪くはない(むしろ良い)けどジャームッシュ作品のそれのような驚きや発見はないな。これからが楽しみ。
しかし邦題つけた奴ハルキストですか。でも作品自体ちょっと初期村上春樹感もあるし、良い邦題だと思います。

終映後、外でコーヒー配ってて嬉しかった。ごちそうさまでした。
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